【山行記録】中央アルプスの主峰っぽいところを縦走してきたときの話

前置き

 このブログの名前は、皆さんお忘れかもしれないが「yamanobori_programingの日記」ということになっている。今までさんざん(しかも大したことない)技術記事を垂れ流してきたが、ブログ解説1年を経て初の登山記事である。実は地元が中央アルプスの麓的なところなので、本ブログ初の登山記事が中央アルプス縦走というのは少しうれしかったりする。ちなみに期間は9/24~28.

中央アルプスについてと中央アルプスについて思うところを少し

中央アルプスについてwikipediaより。

 木曽山脈(きそさんみゃく)は、本州の中央部を長野県の木曽谷伊那谷に跨って南北に連なる、木曽川天竜に挟まれた山脈である。通称中央アルプスとも呼ばれ、飛騨山脈北アルプス)、赤石山脈南アルプス)と共に日本アルプスと呼ばれることもある。

一応日本アルプスの一角を占めているのだがなぜかワンダーフォーゲルなり山と渓谷なりの有名どころの雑誌はなかなか特集を組んでくれない。やはり北アルプス南アルプスに話題が持っていかれてしまうからなのだろうか?もしかしたら3,000mを超えるピークが存在しないのも一因かもしれない。(中央アルプスの最高峰は木曽駒ケ岳2,956m)個人的には(地元補正もあるが)静かな山なので気に入っている。

ちょっと横道にそれて、中央アルプスの範囲がどこまでなのかというお話。個人的には茶臼山から摺古木山までだと思っている。理由は自分が全山縦走を考えていた時にそのコースを行こうと思ったからというだけの理由なのだが...。経ヶ岳を含める含めないで論争が起きそうなところではあるので、ここでは触れないでおこう。

また少し話がそれてしまうが、経ヶ岳の北西に位置する「坊主岳」は標高は2,000mよりちょっと下回ったくらいの山だが、日帰りでピストンできる上に、天気がよければ、日本アルプスの主峰たちを大パノラマで楽しむ事が出来るので中央アルプスの隠れたおすすめスポットだったりする。急坂ではあるが...。ちなみに、坊主岳の登山道の整備は知り合いの保育園の園長先生が業務の傍ら行ってくれている。本当にありがたい限りである。自分に中央アルプスの魅力を教えてくれたのもこの人だったりする。

本当は全山縦走をやりたかったが、セキュリティキャンプ参加の準備なり必修のレポートなりで必要になる技術を確保できなかったので空木岳から木曽駒ケ岳の半縦走みたいな形になってしまった。

Day0

 個人的に、山に行く前は二郎系ラーメンを食べることにしているので、今回も例に漏れず。あまりニンニクを入れすぎると眠れなくなるのでニンニクはいれていない。

 しかし眠れない時はどんなに気を付けていても眠れないものである。

Day1

5時半の鈍行に乗って長野まで行く予定だったのだが、寝坊をかましてしまったので、新幹線で長野に行く羽目になった。高崎まで出なければいけないとも思ったが、うまいこと特急を挟んで交通費の節約に成功した。

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姨捨駅からの風景。夜になると夜景が非常にきれいなのだが...

 まつもと~、まつもと~、松本です。(通じる人には通じるネタ)

ここからさらに飯田線を使って駒ヶ根駅まで行って前日泊をしてアタックする計画になっていた。

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初日の宿。グローブと野球ボールがあったのでしばらくキャッチボールをしていたが、野球小僧だった頃が思い出されて少し懐かしくなった。

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カエル。なんか縁起がよさそう(無事カエル的なアレ)

Day2

本日の行動は以下の通り。

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行程の一番右端の林道終点までは車両が登ってこれない途中までタクシーで行く計画だったが、タクシー会社の人がキャンプ場から徒歩で行けるというのでキャンプ場から歩くことに...。多分何を言われてもタクシーを使うのがよいと思う。キャンプ場から確か2時間くらいかかった。しかもなかなかの登りだった。

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良い。

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何も言うまい。清水以外に何かあるんですかね?

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少しずつ紅葉も始まっていた。

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何なんですかね、これ。

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セキュリティキャンプでもらった富士通羊羹おいしかった。

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山の上から見下ろす下界の景色ほど格別なものはないと思ってる。

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紅葉その2.あんまりきれいな紅葉ではなかった。

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空木平避難小屋。ここに一泊。

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記念撮影。

 

Day2のまとめ等

  • 山と高原地図の小地獄後の迷い尾根は看板もあるし、分岐の片方は倒木でふさがれているのでそんなに迷いやすそうだとは思わなかった。
  • 避難小屋のトイレはカートリッジ式で、トイレットペーパーあり。
  • 水場は枯沢を少し下ったところに水が流れているところがあるのでそこのを使うとよい。蟲が浮いてたりするので要煮沸。
  • 小屋の協力金は1,000円。

初日で高度1,800m程上がったが、なんとなく体力を温存して宿営地までたどり着けたので良かった。夜はなんとなく雲も少なかったので星がきれいだった。下界にいるとどうしても明るいので、こんなところまで来ないときれいな星が見れないというのは何とも言えない感情を抱かせるが、毎日きれいな星が見えるのもなんとなく嫌なので多分今ぐらいの生活がちょうどいいのだろう。

Day3

Day3の行程は以下。

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朝日に映える紅葉がきれいだった。紅葉自体は例年より遅いようである。この先をしばらく歩いていくと枯沢に当たるので、そこをひたすら遡上していくと駒峰ヒュッテに到着する。確か500mlの水が500円くらいだったと思われる。

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南アルプスが見える。靄がかかっているが、下界もなんとなく視認できる。

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左に見える小屋が駒峰ヒュッテ。

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八ヶ岳

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恵那山?

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御嶽山。3,000m峰。空木岳からの写真はあるのになぜ空木岳の写真がないのか?

空木岳から木曽殿山荘へ下る道は概ね岩場なので注意。木曽殿山荘で休憩してたら小動物が巾着を加えて山荘から逃走していった。あれは何者だったんだろうか?

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東川岳。木曽殿山荘から見上げる分には無限に登るような錯覚に陥るが歩いてみると大したことはなかったりする。東川岳以降はしばらく稜線歩き。

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檜尾岳の直前は隠れたピークの連続で、なかなか檜尾岳頂上が観測できず、精神をえぐられる...。

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檜尾避難小屋からの風景。下界が見える...。

Day3のまとめ等

  • 檜尾避難小屋のトイレはカートリッジ式。トイレットペーパーなし。
  • 水場は避難小屋東部の鞍部を北側に下ったところ。煮沸しなくても飲めるが気になる方は煮沸を。
  • Day3の行程においても岩場が目立つので注意。
  • 値段は忘れたが、協力金の箱がある。

水場の水を煮沸せずに飲んでみたがおいしかった。2Lのプラティパスなら割とすぐにいっぱいになるだけの流量はあった。先程の写真でもわかるように、宿営地から下界が見えるので夜は夜景がきれい。小屋には銀マットが常備されている。

Day4

Day4の行程は以下。

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前日に飲んだ睡眠導入剤に筋弛緩作用でもあったのだろうか、うまく力が入らない。次から睡眠薬については吟味しよう。

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夜景と御来光。やはり夜景は良い。

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木曽前岳。2年前にここを使って上松側に下山したことがあるが、全く整備されてなかった。上松側に降りようという方はご確認を。あと、何より利用者が少ない。

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おそらく2,858mピークと思われる。ここまで来るのに永遠平沢進の「山頂晴れて」が脳内BGMとして再生されていた。

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剣岳。やばかった(語彙力の慢性的な欠如)

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中央アルプス最高峰登頂。山頂は2年前よりかは少し狭くなっている気がしたが...。自分が少し大きくなったのだろう。

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残念ながら霧が出始めたので千畳敷カールのよさげな写真は撮れなかった...

この後はロープウェイで下山して駒ケ根の湯で温泉に入って松本で1泊。

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牡蠣ラーメンおいしかった。替え玉できるの非常に良い。

Day4まとめ等

  • 宝剣のすれ違いがめんどくさかった。
  • 宝剣山荘から木曽駒ケ岳へは荷物をデポしていくとよさげ。
  • 極楽平では直下にロープウェイの駅が見えるが、下界に降りたい欲求に負けないようlに注意。

おまけ

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北野建設の電光掲示